血族の皆さま、こんにちは。
最新情報をお知らせしている今回のシリーズ第2弾では、次回アップデートの内容や、修正に長い時間が掛かってしまった不具合などについてご紹介します。前回の記事では、7月中旬のアップデートに向けて、克服すべき課題、皆様からいただいたご意見、皆様のご期待に応えるために行っていることについて紹介しましたので、未読の方はそちらをご覧ください: https://bloodhunt.com/en-us/news/what-is-going-on-with-bloodhunt-part-one.
ヒドラバグ
The Hydra in the legend was a many-headed beast. You know the story, chop one head off and another one appears. We use this term to explain when one bug is multiple different ones. What on the outside seems to be one thing interconnects with many other things of varying complexity.
This hydra is further complicated by the fact that important improvements to the game that we have been working on (such as the BIG RIG) have created additional dependencies for our bug-fixes, meaning that we need to release these improvements first for our fixes to have effect. Not only did we have multiple heads to deal with, but they also must be dealt with in a particular order.
「リロード」のヒドラ
リロードの問題は、弾のヒットの問題に対応して以降、顕在化してきました。有名な「リロードバグ」は、このヒドラの一種であり、1つの問題に対応した結果、他の多くの問題が出現してきたのです。この問題を解決するためのプロセスがより困難だったのは、その原因が1つだけではなかったためです。リロードがプレイヤーによって中断された場合、バックエンドとクライアントのミスマッチ（非同期）が発生し、武器使用時にダメージを与えない弾丸が発射される問題。さらに、クライアントとサーバー間で弾薬が正しく同期されず、サーバーが弾倉から弾丸を移動させてしまい、再び発射できるようにするためにはリロードが必要になる問題もあります。稀に、連続してこの問題が発生してしまうこともありました。
この問題に対応することが重要なのは疑いの余地がありません。プレイヤーやゲームの対戦要素に有害な影響を与えるだけでなく、さらなる問題を引き起こすためです。
社内テストにおいて根本的な原因を調査、対処した結果、この問題の発生がプレイヤーに与える影響を最小限に抑えるレベルまで、現存する問題を改善、検証することができました。ゲームの他のコンポーネントへの依存関係が終了するのを待つ必要がなくなったため、この件に関する潜在的な問題は、ホットフィックスの形で迅速に対処することが可能になりました。
「レッドガス」のヒドラ
レッドガスの非同期でさまざまな現象が発生していることは、我々も認識していました。しかし、この種の問題の常として、いくつかの原因が絡み合っています。とはいえ、大きく以下の2つのカテゴリーに分類されます。
- レッドガスの外にいるにも関わらずプレイヤーがダメージを受ける
- レッドガスの中にいるにも関わらずプレイヤーがダメージを受けない
繰り返しますが、原因を作っているのは、サーバーとクライアント間のミスマッチです。簡単に言えば、サーバーとクライアントとで、レッドガスの境界のサイズと形の認識が異なるのです。そこで、クライアントとサーバー間の情報送信方法の改良を行いました。この改良の社内テストを行ってきましたが、そのテストにおいて問題は再発していません。
こちらの問題も、不具合を取り除くために簡単な修正をおこなうだけで良いというものではありませんでしたが、特殊なケースでも問題なく処理でき、ゲームの他の要素の影響を受けにくい、堅牢なシステムを構築するための部分的な手直しは、この件に対処する前に終了しています。
テストでは非常に良い結果が結果が得られているので、夏のアップデートではプレイ体験の全体的な向上が見られると確信しています。
新たなブラッドハント体験
ブラッドハントに関するさまざまなアンケートやディスカッションで、多くの方からいただいたご意見のひとつに、「新規プレイヤーの体験は、少し敷居が高すぎる」というものがありました。チュートリアルを終えて新規プレイヤーとしてゲームに参加すると、カルト信者でさえもすぐにゲームから退場させられてしまい、新しいマッチを探さなければならなくなります。
そうした意見が寄せられているため、ゲームプレイを楽しみながら、自分の力を試したり、ゲームを学んだりできるように、もっととっつきやすい遊び方を用意する必要がありました。また、「ブラッドハント」には興味があるが、「バトルロイヤル」ゲームには興味がないという人がたくさんいることも分かっています。
そこで、ブラッドハントの新しいゲームモードであるチームデスマッチ（TDM）を先行公開させていただくことにしました。
チームデスマッチ（ベータ）
まずは、この新モードの内容を簡単にご紹介します。
- 8v8（デュオ）
- リスポーン制限なし
- 先に50キルを達成したチームの勝利
- 5レベル（プラハのセクションに準じる）
- チーム別でスポーン
- 弾薬＆ルートが一定時間でスポーン
- 余韻が最大の状態でゲームスタート
最適なプレイ人数は8v8だと感じており、友人と一緒に参戦することも、一人で参戦することも可能です。リスポーン回数の制限をなくすことで、失敗を恐れる必要がなくなり、すぐにゲームに復帰して反撃に転じることができるようになります。とはいえ、無謀な行動は控えましょう。チームの勝利には、相手チームより先に50キルを達成する必要があるからです！
TDMは5種類のアリーナで開催させます。プラハの特定の場所をベースにしたもので、このゲームモードに合わせて厳選した、バラエティに富むものとなっています。各アリーナにはスポーンエリアがあり、手の届く範囲内で弾薬や戦利品が一定時間でランダムにスポーンします。
さらに、このゲームモードでは、フルパワーのヴァンパイアでのプレイ感覚を味わっていただきたいため、全員が余韻が最大の状態でTDMがスタートします。そのため、パワーを多用するといった、他のゲームモードではあまり体験できないプレイをお楽しみいただけます。
夏のアップデートで登場するブラッドハントの新モードは、皆様に喜んでいただけると確信しております。
のちほど、TDMおよび最新アップデートに関するアンケートを送付させていただきます。皆様からのご意見ご感想は、ゲーム開発を続けていく上で、大変重要なものです。
パフォーマンスの改善
夏のアップデートでゲーム内の全体的なパフォーマンスの改善を実施しました。全般的に、ガタつきのないスムーズなゲームプレイを体験していただけるはずです。今回の改善により、ゲームのプレイ感覚にほとんど変化がないのに、パフォーマンスインジケータが表示される現象が軽減されます。ただし、今回改善を行ったのは、WindowsのDirectX12版のみです。
また、技術面では、パイプライン状態オブジェクト (PSO) のキャッシュの改善も実装しました。
一体何のこと？と思われるかもしれませんね。
PSOというのは、グラフィック処理を行うリアルタイムイベントのシーケンスで、キャッシュというのは、再利用が必要になったときのためにメモリ内に残しておくことだと認識しています。このキャッシュ処理は、これまでバグや効率の悪さ、肥大化といった問題を抱えていました。
今回、次の点の改善を行っています。
- 冗長キャッシュPSOを800,000から10,000に変更し、肥大化に対処。その結果、起動時間を高速化できました。
- 無駄なデフォルト値のPSOがキャッシュに残る問題を修正。
- 同一PSOが複数回コンパイルされないようにすることでスピードを向上。
- 現在、使用されている全PSOの75%は最初のゲーム起動時にコンパイルされ、残りは次の数ゲームでコンパイルされています。
- パフォーマンスインジケータ（プレイ中に問題が発生したときに表示される小さい警告アイコン）が、実際の問題の有無を示すようになり、プレイ中に表示される回数が減少するはずです。
具体的にどういうこと？
ゲーム中のガタツキやフレームレートが大幅に改善され、全体的にゲームの操作感が向上しているため、これまでのようにイライラして没入感を失ってしまうことなく、敵を撃つことに集中できるようになるなど、プレイ体験に明らかな変化が見られるはずです。
まもなく夏のアップデートが登場します
7月もいよいよ中盤に差し掛かり、いよいよ次のアップデートを皆様に体験していただけそうです。
チームデスマッチを紹介する最新トレーラーは、もうご覧いただけましたでしょうか？
こちらでチェックしてください。
あ、ちょっと待ってください！想定外の事態です。次のアップデートで登場予定のコスメティクスのことを忘れていました。少しだけお見せしましょう。
ではまた次回、日が暮れてからお会いしましょう！
Sharkmobチームより
